見えない凶器
突然ではありますが、「何故死にたくなるのか」その理由は人それぞれだと思う。
そもそも死にたいと思うようなことが無い方にはあまり関心のある話題とは思えないけど。
明日死にたいとかそういうリアル過ぎる話でなくても、死にたくなるような時、というのがある方も世の中には多々いらっしゃると思うので。私を含めて。
生きる希望を失った時、愛を失った時、人から心ない仕打ちを受けた時…
好きな人の愛が無くなったから死にたい、とか、好きな人にフラれたから死にたい、とか。
男性は、社会の中で立派に生きることが成功だと繰り返し刷り込まれて大人になる。
女性も今や男女差別無くなってきたと言いながら、やはり相手ありき、相手に大切にしてもらうこと、パートナーと良い関係性を築いて行くことが女性としての幸せ、と暗に刷り込まれて成長する。
愛は人を生かしも殺しもする。
そんなものが大事じゃない訳ない。
愛を無くしてどうしようもなくなっている人を、そんな下らないことでってバカにするのだけはやめてほしい。
そこで本当に死んでしまう人がたくさんいるのが現実。
本当に弱っているとき、誰かの愛が少しはその人を温めてあげられるかもしれない。生き延びさせるかもしれない。
子供にとっても大人にとっても、愛情って生かすエネルギーでもあり、殺す凶器でもある。
とにかく、弱い人間には弱い人間にしか分からないことがあると思う。
私は自分が弱いから、その気持ちがわかるから、弱い人を抱きしめたくなるし、守りたくなる。時に自分自身を支えられずに倒れそうになりながら。
自分が立っていられるときは、弱った人を守りたい。そんな虚弱な正義の味方、それが、私なのだろう。