タロットは友達

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離婚→再婚の鉄板パターンから見えること(女性目線)

世の中のなんとなくの兆候を見て思うことをつらつらと書こうと思います。

話はあくまで女性目線です。

少し前によく聞いた、熟年離婚という言葉。この言葉も最近はそんなに聞かなくなってきたかなという中で、最近よく見えてくる傾向として、一回年上男性と結婚して子育てが一段落もしくは終了などしたタイミングで離婚し(このタイミングなので女性の年齢は高め)その後再婚する相手がかなり年下。というパターン。

 

熟年離婚にしても、この最近ありがちなパターンにしても、どちらも似通ったテーマが関係しているなと感じます。

これは結局女性側が自分らしく生きられなくなった環境を出て新たに自分らしく生きる道を歩き始める過程に他ならないと思います。

最近ではまぁ、もともと男女の関係性がかつての常識と違って夫の方が妻に抑圧されているなんていうパターンも見受けられますが、昭和の時代を生きた親たちに育てられた世代は、先日の日記にも書いたようにまだまだ女性が家事を一手に引き受け、共働きであっても女性が家事をするべき、という価値観が根強いです。

 

両親がそういう構図で家族をやってきたわけですからそれが普通の環境、女性側も、自分もそうするのが常識、と思ってしまうのも当然。

結婚する時にも、年齢は”男性が年上””年収は自分より上”みたいな感じでそもそも外から持ってくるお金は夫がメイン、女性はサブ、みたいなのが”普通”だし、”理想”だと思って結婚相手を選んでいることが多いのだと思います。

 

でも実際結婚してみて共働きフルタイムの生活はどうでしょうか?

稼いでくる額の違いはやはり今の社会では男女で大きく違うかもしれないですが、実際拘束される時間と家でやらねばならない家事のボリュームとを考えた時、いくら1時間2時間女性が早く帰宅したとしても、その間フル回転で家事をしていることは、むしろその時間外で労働しているよりも負担が大きいことが多いと思います。

そしてまた夫を支える”べき”という考えをまだ持っている妻はそこで帰宅した夫に対して給仕したりしようとするわけです。それがある意味自分の想像していた理想の結婚の形だから。それが自分の理想でもあるから。

これに支えられて男性はONとOFFをきっかり切り替えることができることが多いのですが、女性側は一日中ONになってしまう傾向があり、もはや心身どちらも休めない状態。

 

そういう生活の中で女性は限界を感じます。自分の理想の結婚(自分も働いて家計を助けながら、夫をもきちんと支える)をそのまま叶えることはできない、と悟るときが来るのです。

このままでは自分の人生が生きられない、病気になってしまうかもしれない、と。

ひとりの人が自分の人生を生きられなくなった時、人はそれを取り戻そうとする動きに巻き込まれます。自ら行動する人もいれば、病気などが襲ってきて、もう夫は妻を支えざるを得なくなる、という方向に運命の方から手を入れてくることもあります。

 

ここで、夫にきちんと自分の思いをぶつけて、そこでやり方やいろんなことを柔軟に変えることができることも中にはあるかもしれませんが、多くの場合夫はおそらくなぜ今までできていたのに急にそんなことを言い出すのだ?という反応になるなど、そこで本心から抜本的に何か変えようと”動ける”(思うだけではなく動けるかどうかが重要です)人はなかなかいないのではないかと思うのです。

明日から急に、「週何日か、夕ご飯は自分が作るよ」なんて本当に翌日から習慣を変えられる人がいるとしたらもっと前にできていると思うのです。女性は多分其処かしこでサインを出していたはずですから。

 

話が長くなりましたが、つまり夫優位という構図自体が妻にとって呪縛となり、やがて別離を選択することに結び付きます。

この時、女性は間違いなく、「何がなくてもこれからは自分の人生をちゃんと生きよう」という決心をしているはずです。だからその後ずっとフリーでいる人も多いです。

でもその中でまた新たに誰かと出会って一緒に生きていきたいという人を見つけた時、もしその相手と一緒になろうと考えた時。

その相手は自分を生きることを妨げる相手ではなく、自分を抑圧する相手ではなく、自分を生かしてくれる相手を選択するのは自然なことです。夫優位ではなく、夫婦同位、それが目指す姿なのです。

こうなった場合、どうしても昭和時代の男女感覚を持った世代(今の40代女性からするとそれより年上の世代)の男性よりも、今現在のだいぶ男女の格差感が均されてきた世代(30代以下くらい)の男性の方がそのパートナーとしてふさわしいと感じられるのでしょう。

 

世の中のそんな風に再婚して幸せになって輝いている女性たちを見ての私なりの考察でした。

最後に少しだけ占星術の話ですが、やっぱりこの世代差は冥王星の世代の違いに着目してみると、なぜかみ合わないのか、納得できるかもしれません。同じ4歳差、10歳差、でも冥王星のサインをまたぐ場合とそうでない場合ではだいぶ状況は違っているかと感じています。