道を決めるのは誰だ
これは審判のカード。
天の声で蘇る死者たち。天の啓示。
なぜ占いにはまるのか、それはある意味楽だからだ。
どうしたらいいのか、どちらをとったらいいのか、自分が幸せになるための選択は、人を深く悩ませ、それによって人は長い間苦しむこともある。
考えて、考えて、考えて…疲れてしまう。
そんな時に占いは、道を示してくれる。
あとはそれに従えばいい。
うん、これは楽。
でも、多くの占い師の方々が、自分のことはあまり占わない、と言う。
自分のことって、占いでどんな結果が出ても、やりたいことはやってしまうから。
そう仰る方も。
私も最近少し思うのだ。
本当にやりたいことについて、やるべきか否か、のような問いを立てるのはやめようかな、と。
やりたいこと、それは自分の意志そのもので、それを実現することは自己実現そのもの。
結果よりむしろ、自己実現に向かう過程が人を育てるのかもしれない。
かわいい子には旅をさせよ。
不安や失敗が待っているかもしれないけれど、そこに飛び込んで自身で感じること、それは必ず自分を成長させる。
その手前で簡単にやめるのはもったいない。
タロットは、未来の選択をするためよりも、そんな迷っている自分の今を切り取って、一体何が私を不安にしているのか、このままだとどういうことになるのか、を知るために使えばいい。
切り取られた今の自分に対してどう感じ、どう進んで行くと良さそうなのか自分に問う、それをさせてくれるのがタロットの本当の力。