タロットは友達

Wish to stand by the fragile, at all times.

逃げ恥についての考察

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逃げるは恥だが役に立つ

恋ダンスも話題になった新垣結衣星野源主演のドラマ。

ダンスもさることながら、このドラマは相当な人気があったようだ。

どこにその魅力があったのか、考察してみた。


1番大きいのは、日々の生活の安心感。

星野源演じる平匡さんの、自分はモテない人間で、選ばれない人間だという思い込みから来る謙虚さ。

またその謙虚さから来る相手の気持ちを尊重する態度。しっかり話を聞き、それならこれからどうしていこう、とちゃんと改善して行こうとする所。


今、女性が外で働くのが当たり前になってきて、日々外社会においては個々の対立、とか自立、戦い、みたいなことを要求されていて。

そんな女性たちは、プライベート、家に何を求めるだろうか。

たぶん、癒しだ。

家に帰ってまで個々の対立とか疲れちゃうから。

本来女性は本能的性質からしても、個立して何か行うのは得意ではないはず。

帰ってきた場所に欲しいのは、癒しであり受容であり、連帯感であり…

つまり話聞いてくれるパートナー。


最近、夫婦がうまくいかなくなることについて考えることがあるのだけど、ひとつ思いついたことがある。

女性は基本、話を聞いてもらいたい、気持ちを、分かってもらいたい、シェアしたい。

そういうことをしてあげられる男性っていうのも世の中には存在する。

ただそうやって女性が望むことをできる男性は、概していろんな女性にそれをしてあげられるから、女性と関わり機会も多く、浮気だとかそう言った方面に懸念がある。

一方、一定数いるのが、真面目に仕事して浮気もしないのに女性から離れて行かれてしまう男性。

こちらは一見割りを食ってる男性とも見えるが、少し深掘りするとそうでもないことが分かる。

そういう男性は、女性の受け止めてほしい、話を聞いてほしい時に、仕事で忙しくて余裕がない為に対応できない、もしくはしない。

女性にとって、精神的な安定は命綱みたいなものだから、例えば経済的に生活が豊かであっても、それだけでは居られない。

他に話を聞いてくれる人を求めてしまう。


話がだいぶ長くなったが、そういう意味で平匡さんは、理想的なパートナーだ。

謙虚さ、話を聞く態度、そのような、ひと昔前であれば家庭にいる専業主婦に求められた資質が、今や男性側に求められているということだ。

女性の社会進出とともに変化した当然の流れとも見える。

だから結婚に求められる男性像は、昔とだいぶ変わってる。


弱さを認め合い、ふたりで支え合う、お互いを尊重し、必要な時はちゃんと話し合う。そういう夫婦像を今女性は1番求めているのではないだろうか。

お互いが平等に尊重されること。

それが大事なんだな。