問題の根は"家"なのか…
テレビなどで、とっても愛に溢れた家族の姿を見るといつも心が痛む。
私もこんな家族の中に居てみたかった…という思いが。
子供がどんな風であってもただ愛すること、親がそれをしているだけで、家族って自然にそうなるんだと思う。
これは私にとってはとても自然でむしろそうするなと言われたって私は自分の子供を自然に愛してきたわけで。
でも自分はそんな風に無条件に愛されなかったと感じてしまう。
ただ抱きしめてくれれば良かったのかもしれない。
世の中には、あからさまに虐待などの問題を目に見える状態で起こしてしまう場合もあるけれど、一見何の問題も無さそうな家族にこれだけ根深いものが埋まっている場合もとてもたくさんあると思う。
占星術を学ぶ中で、浮かび上がってきた家族の様々な問題。
例えば土星の逆行だって、周りの人から見たら分からないと思うけど、自分自身にはとてもよくわかる。
遠い父親。幼い頃は子供を遊びに連れて行ってくれたりしていた普通に見たら良い父親かもしれない。
でも、何か問題が起きた時、本当に困った時その時直に関わってはくれなかった。そういうことはみんな母親にトスされた。
自分に面倒が被ってこない、自分に被害が及ばない限りは関わるという距離を保つ姿勢。
また月とオポジションの冥王星は、やはり過干渉の母親そのものに思え、占星術とは何なのか、怖いくらいに感じた。
今でも特にその母親問題が根深く、とにかくその監視下からどうにか逃れたい月が時々悲鳴を上げる日々。
そして最近思うのは、この両親自身も傷ついた人たちなのではないかということ。
普通に生きて、普通に育った、ように見える人にも周りに明らかにできない問題を持った人がたくさんいる。
愛されたい、愛して。その強い欲求は子供の頃満たされなかった欲求そのもので、それを誰かと再体験できない限り、過剰な欲求として大人になった自分の人との関わり方に問題を起こし続ける。
自分と同じ苦しみを持った人が世の中にたくさんいる。
自分ひとりだけでないと分かること、それだけでも救いになるもの。
占いを学ぶ人の中にはそういう問題を持った方が、意識しているにしろしていないにしろ、たくさんいると思う。
苦しむからこそ知りたい。知ってどうにかできるのなら…と。
ひとりじゃない、苦しんでいるのは。
それを分かってその傷と痛みを携えた上で、いろいろな方と関わっていけたらと思う。