善人について
ユング心理学の大家、河合隼雄先生の語録のツイッターアカウントをフォローしてるのだけど、いちいち一言で気付かされることが多い。
先日なるほど、と気付きを得たのは
「一般に善人は他人の気持ちにノーマークな人が多い」ということ。
(出典や文脈確認したわけじゃ無いので、意味を若干取り違えてるかもしれないけど…)
善人といえば、他人の気持ちを汲んで何かしてあげられるような人、とにかく人の気持ちを分かって要求を満たしてくれるような人、と普通は思う。
でもよくあるのが、人の気持ちを汲んだり要求に応え続けることで、自分に過剰にストレスが発生し、しまいにはむしろ助けてあげたかった相手すら憎むようになったり、周りが悪いんだ、という考えになったりしてしまうこと。
そういう意味では、他人の気持ちを受けるにあたって、最終的にはしっかりある程度線引きをできる人、人のために何でも一生懸命やったとしても他人との感情的な関係性に適度な距離を持っていること、そういう人が善人なのかもしれない。
人の要求に真面目に応えて行き過ぎるうちに知らず知らずに相手を憎んでいた(これが今日の写真のDEVIL)、なんてことがないように、少し一呼吸入れてみるといいのかもしれない。
そうしたらDEVILも逆になるんじゃないかな。